愛しのブタ猫トリビュート

女神ちゃん

2010年04月13日 01:00

久々に実家へ行った

実家には私が拾ってきた猫が今現在で3匹生き残っている

白いのが2匹、黒いのが1匹

一番多いときで6匹いた

まだ私がいた頃はよく一緒に寝たのに、そいつは一番はじめに死んでしまった

泣き声が異様に小さく、顔は横に広く目が離れていて二重あごで鼻が上を向いたブタ鼻のかわいいやつだった

私が寝ているとどこからともなく部屋に入ってきて、そうっと布団の上に上がり、ドスッと腰を下ろす

それにびっくりして目が覚める

寝ぼけている私に顔をこすりつけ、蚊の鳴くような声で布団に入れてくれとせがむ

しかたなく布団をめくると毛布と布団の間に入ってくる

そのまま眠りにつくのだがどうにもこうにもブタ猫なもので布団が重くて、寝返りにいちいち目が覚める

そんなことをしているうちに明け方に近づき、まだ空が白んでくる前のほんの少し前の時間になると決まってブタ猫はそうっと布団から抜け出し、ドアの前で蚊の鳴くような声で開けてくれとせがむ

何回か鳴いているのかいないのか、それに気づいた私は匍匐前進で布団から這い出しドアを開けてやる

「みゃ」っと蚊の鳴くような声でお礼を言って飛び出し、そうっと階段を降りてるつもりなのかもしれないけど、なにしろブタ猫なものでドスドスと階段を降りていく

その音の何段目か数えきらないうちに私は再び布団に這い戻り、ブタ猫が最後の段をトンと降りた頃にはまた眠りにつくのだった



ちなみに私は今でも猫アレルギーである




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