恋文
がさがさにささくれ立っていた
それに気付いたのは君に会ったから
それまでの僕はどんな雨が降ってきても
どんな雨に打たれても
全部がただ冷たいだけで
ただ冷たい雨が体の表面を流れただけで
でも冷たいからそれはそれで気持ちよかったけど
僕の心臓までは届いていなかった
それが君の音を聴いたそのときから
隕石が直撃したみたいに
火花が散って
目の前はカラフルに彩られて
赤や緑の原色で
髪の毛は逆立って
鳥は歌い花は咲き乱れ女も男も唄い踊り
海はとめどない水を蓄え始め山は緑に生い茂り
雪原はどこまでも真っ白で夜は夜で限りなく真っ黒で
空はどこまでも真っ青で
もう君の音なしでは生きていけない
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