春待ち雪どけ妄想癖
毎日毎日
考える時間がたんと
山ほどもある
考えることはあんまりないんだけど
考える時間がたんと山ほどある
ということは
今まで見てきた一面とはまた違った面に気付いたりするわけで
それはそれで恐ろしいことに気付く場合もあるが
たいていはなんかこう
くだらない妄想や
おもしろおかしい空想だったりがほとんどで
まったくもっていまだに
どうにもこうにも
現実味にかける人生なのである
などと
夕飯に炊いた土鍋のご飯を
湯たんぽ代わりに
膝に抱え
妄想に胸膨らませ
ほんまに胸膨らんだらどうしようかな
などと
夢を見て
雪が融けるのを心待ちに
明後日は遠足だなぁ
などと
やっぱりぼんやり考えるのである