スキマ

あの日　君と見た木星は

今こんなに高いところにあって

僕を見下ろしている


月の隠れたあとに　　
　
いちばん光る星


君の空と　僕の空が

ここでつながってる

という事実



あの日一緒に歩いた橋を

今日はひとりで歩いている

虫たちの声が聞こえてきて

あぁ　　もう秋なんだ

と気付いた


君の声を

すぐ肩越しに聞いた

あの夏


僕は相変わらず空を見上げている


君の空と　　

僕の空は

ここで始まって　そしてどこまでも続いていて


僕は相変わらず　今日も空を見上げている