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Posted by at ◆

ほほほ

と笑う人がいます
娘の友だちです
11才です
社長令嬢なので正真正銘お嬢様です

うちの娘は「がはは」と笑います
社長令嬢でもなく、平民の娘です

娘が言いました

「〇〇ちゃんはお嬢様やし、ほほほて笑うし上品や。そやけどそしたらわたしは下品なの?」


「イエス」
とも言えず

「おまえは平民の子だから下品なんだよ」
なんてできたら言いたくない
いくらなんでも自分の娘を下品呼ばわりしたくない 

上品の次は下品か?
上の品 下の品
間はないのか?

不憫な娘を思っていたら笑えてきた

「がはは」

そうさ おまえはひとりじゃない



でもやっぱり間はないのでしょうか
下品な親子は今日も考えます







  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月31日14:58スキマ

だれ似?


よく
「誰々に似てるね」
と言われる人がいます
で、その人はそう言われるとたいてい
「この間は誰々に似てると言われた」
と言います
すると言ったほうは
「あー、そう言われてみればその人にも似てる~」
と言います

そこで一つの法則を発見しました
世の中には
『誰々に似てる』
と言われる人と、言われない人がいる
ということです
よく『誰々に似てる』と言われる人は一人の人だけでなく
たいてい2、3人の『似てる誰か』がいます
あと有名人や芸能人じゃなく
「あー従姉妹のねーちゃんに似てる」
とか
「高校の同級生に似てる」
とか言われてる人もいます
そんなん言われても  です
全く言われない人は全く言われません
似てる人がいない
誰にも似ていない
親兄弟を除いては
つまり 
ONLY ONE !
これは誇るべきことなのか
たったひとり・・・と寂しく思うことなのかはわかりませんが
どこにも誰にも属さない、束にされない
ということは誇ってもいいんじゃないかと思います
といってもそれほどのことでもないような気もします


ちなみにわたしはよく言われるほうです
なかでも一番衝撃だったのは
「レレレのおじさん」
です


あなたはどちらの人ですか?




  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月30日18:50スキマ

なんだろな

やってしまった
レンタルDVD返すの忘れてた 新作DVD
一本だけ返却日が違うとかいうのはやめてほしい
なんでこんなややこしいシステムにするんかなぁ
といつも思ってた
ついにやってしまった
一昨日、携帯に見慣れない着信があって、知らない番号だしほうっておいた
で、今再び電話
なんかと思って出たらレンタル屋
「三日分の延滞金が発生しております」
やと
一昨日、留守電メッセージに残してくれよぅ(泣)
なんかなぁ
こんなことでなんだか憂鬱な気分になってしまうわたしって
小さいよな・・・

ぼやぼやしてる
もやもやに追加

ちっさいことですんません


では もっかい見たんで返しにいってきます





  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月29日21:31スキマ

こころの火

花粉すごいです
顔がかゆかゆです
目もかゆくてかゆくてたまらんです
でもガソリンもったいないのでがんばって自転車で通勤します!
あぁ寒い
でもこの寒さの中、非難生活してる方たちはどんなだろうと
とてもとても寒いはずです
何百キロしか離れてないのに
なんかこんなふうにこたつあたってる自分てなんやろう と思います
ずっとずっともやもやが消えません
もやもやが消えません
消したらあきません
と思います


  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月28日23:10スキマ

「Someday」


「Someday」 Della Reese


  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月27日23:44スキマ

よふかし

溜息を運ぶ虫を知っていますか
その虫は背中に4枚のシャボン玉の羽根をつけて
その辺をあちこち飛び回っているそうです
ひとのくしゃみから産まれたその虫はあくびを食べて大きくなりやがてさなぎになって夜明けに羽化すると1、2時間ほどで飛び立ち
すぐさま溜息を探します
溜息をひろったその虫は溜息を持ち帰り
せっせと星を作ります
溜息の星です
重い溜息ほど大きい星ができるのでそこにぺたぺたと溜息のもとを貼り付けます
運び終わるとその虫は死んでしまいます
せっかく運んだ溜息もしょせん溜息なのでそれは長持ちしません
8時間もすると膜の薄いところから中の溜息が漏れてしゅうしゅうと音がして
中から溜息星がこぼれてきます
そしてまた宇宙のいろんなところに散らばって
ここ地球にも落っこちてきます
そしてその溜息星を吸った人間はくしゃみをします
また溜息をしては夜明けを迎えあくびを繰り返します
虫たちは溜息をひろってはせっせせっせと運びます

でも69億の溜息をいっぺんに運んだら
もうひとつの地球が生まれるかもしれない
もしかしてそうやって産まれた星にいま住んでるのかもしれない
なんて考えてるよりいくらなんでももう寝ます
  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月27日03:52スキマ

たしかにあったはずなのに
どこに置き忘れたんだろう
探してもどこにもない
ただ あった という記憶だけがあった
あれからずっと探しているのに
みつからない
このまま
あった という記憶すら危ういものになりかわって
妄想の記憶として消化されていくのかもしれない




  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月27日02:37スキマ

「トイレット」


映画『トイレット』予告編


とてもいい映画でした
なにがいいっていうと、一言でなにがいいって言えませんし
ひとそれぞれ大事にするところ、求めるものが違うので
書きませんが
とてもいい映画でした

これは久々に買っちゃおうかな と思いました



ばーちゃんとモーリーの服がとても好きです


  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月26日23:26映画

「御堂筋」

「御堂筋」AZUMI



すてきやなぁ 

すてきやー


なにしてもすてきや




  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月26日00:55スキマ

めもらい

あぁショックです

今日は金曜日でした

土曜日かと思ってました 今のいままで

あと1.5日もありました

残念です



今さらですがおはようございます

今さらですが

「TOY STORY 3」

見ました

よかったです とても

ディズニー映画の中ではたぶんいちばん好きです TOY STORY


おもちゃ  

絶対動いてると思います

人のみてないところで

こそこそ

こそこそ


熊本にお住まいのGさん、見ましたよ やっとで

ありがとう



泣いて目をこすったから目がはれたんかと思ったら、どうも目もらいでした

右目ぼんちゃんです

なかなかに強面です


ではあきらめて行ってきます



  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月25日08:16スキマ

communicationというには

夕べはアホみたいに友人と4時近くまでしゃべってしまいました
こまりもんです
この友人と話し出すと何時間でもしゃべってしまうのです 記録は6時間です
いつも翌朝起きれず、なんであんな無意味な会話何時間もしたんやろうて後悔するのですが、
夕べは違いました
実のある会話を何時間もしました
この日本のこれからを作っていくのはわたしたちやで!そいつを次の世代に手渡すんや というお話です
ひじょうに実のあるDream Storyです
でも眠くてしたないので話は同じところをいったりきたりです
だったらさっさと寝ればいいのにていう話です
ていうかそんなに長電話するんやったら直接会って話したいです
でもそんなしょっちゅう会えません 遠いので
メールもしますがそんなにしょっちゅうはしません
メールより電話です
でも電話より会って話したいです
メールは便利です
けど、ただの言葉遊びにとどめておかないと面倒になります
メールでは言いたいことの半分も伝わらないどころか、マイナスになってしまうこともあります
メールは便利やけど、やっぱり面倒です
手紙はいいです
手紙はもらえるとすごくうれしいです
毎日ポストを見るのは習慣になっていますが、入っているのは印刷物ばかりです
なので手書きだとあがります
手紙だいすきです
もしこれを見てその気になった方はわたしにお手紙ください
もれなくお返事さしあげます
いっそこれを機に文通いたしましょう
交換日記はダメです
せかされてるようで続きません
せかされると面倒です
面倒だと続きません
なのでやっぱり手紙です
手紙は人の手によって運ばれます
手紙は旅をします
わたしは旅が好きです
その人のお宅の引き出しから出され、なんども書きなおされ封をされ、
その人の手によってお宅を出発します
会社へ行く途中、学校へ行く途中、友だちと遊びに行く途中、その人の手から離れ赤いポストへコトンと入れられたくさんの旅の仲間に出会います
郵便やさんの赤いバイクにつめられてガタゴト道を走ります
集まった旅の仲間は一晩宿で過ごします
たくさんの部屋にわかれて、またそこであたらしい旅の仲間と出会います
翌朝ふたたび郵便やさんの赤いバイクでガタゴト道を走ります
途中で犬に吠えられるかもしれません
雨に降られるかもしれません
長い長い旅になるかもしれません 宿に泊まるのは一晩だけじゃないかもしれません
そうやって目的のお宅のポストへたどり着いた手紙は、その家の住人が開けてくるのを狭いポストでじっと待ちます
ポストは
子どもが学校から帰ってあけてくれるかもしれません
おじいちゃんが散歩の帰りにあけてくれるかもしれません
お母さんが仕事帰りにほっとしてあけてくれるかもしれません
その手紙を
お姉さんが今か今かと待っててくれるかもしれません
手紙
長い長い旅をしてくる手紙
でも手紙には足はついてないので自分ではやってくることできません
あの人へ という思いをのっけて
たくさんのひとの手によって運ばれてくる手紙

どうですか
手紙 欲しくなったでしょう
手紙欲しくなったら書いてみてください
手紙 わたしも書こうと思います

あ でも 夜書いた手紙は朝読み返すと頭を抱えることや、穴に入りたくなることもあるのでご注意を
あぁまたこんな時間です とすでに頭を抱えております 


郵便局の広告ではないのでよろしくお願いします


手紙推進委員会からのお知らせでした






  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月25日01:25スキマ

あの人の扉に鍵をかけた

外から


もう二度と開かないよう

鍵をかけた


わたしはその鍵を飲みこんで

なるべく遠くへ泳いでいく



  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月25日00:20スキマ

「ナ・ララ」

「ナ・ララ」 ふちがみとふなとカルテット




大切なひとが

こわい夢を見ませんように









  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月23日23:31スキマ

「Stand By Me」

「Stand By Me」 金森幸介



夜の暗い闇の中で

俺はひとり ふるえてた

街をてらす あの月あかり

でも俺の心までは届かない

So, darling darling
Stand by me

Oh stand by me
Oh stand

Stand by me
Stand by me


たとえ空が ふいに落ちてきても

たとえ歌が 聞こえなくなっても

たったひとり そうさ

お前がいれば 俺は

なんとかやってゆける

だからおねがいさ

俺のそばに  

俺のそばに

俺のそばにいつも いておくれ


Darling darling
Stand by me

Oh stand by me
Oh stand now

Stand by me
Stand by me..


  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月22日21:40スキマ

酸素ボンベの瀬上さん 4 最終話

公園の木の葉が全部落ちてしまって瀬上さんの入院も数ヶ月を過ぎ、ぼちぼち退院かなぁと思っていた頃
瀬上さんが熱を出しました
気管を切開されているのでどうしても感染をおこしやすく、すぐ熱を出します
これの繰り返しです
今回もそんな感じでまたすぐ落ち着くだろうとみんな思ってました

でも熱はなかなかひかず、ついに肺炎を起こしてしまいました

痰の量が増えます

「吸引してくれんか」

今は自分で痰を取る力がないのはわかっていても、憎まれ口たたく瀬上さんのほうがなんていうのかファイトがあります かかってこいです

瀬上さんは個室に移りました
奥さんが毎日通います
看護婦にも無駄なことは喋らず帰られるときも黙って帰られるか、ただ頭を下げてそっと帰られます

瀬上さんの容態はいっこうに良くならず、瀬上さんに呼吸器が装着されました

といっても今までも何度もそういう危ない橋を渡ってきた瀬上さんなので、今回も一時しのぎだろうと思っていました

呼吸器と自発呼吸が同調しなく、しんどそうな瀬上さん
酸素の換気も悪化の一方

なんとなく悪い方向に考えてしまう自分
いやいや、瀬上さんはそんな人じゃない
簡単には逝かんやろ だってあの瀬上さんやもん 不死鳥瀬上さんやもんな 
かかってこい瀬上さん Fight!



その日、私は深夜勤をひかえてました
日勤の深夜入り
日中勤務して、夕方帰り再び深夜から勤務する形態をいいます
日勤帯から瀬上さんの容態は不安定でした

帰宅した私は深夜に備えてささっと夕食をすませ、シャワーを浴び仮眠します

布団に横になるとすぐ眠りにおちました
不思議なもんで、すぐ寝れる日と、まったく寝付けない日があります
この日はかんたんにすとんと眠りに落ちました



ふと 目を覚ましました

誰かがいます

「ん?」



「瀬上さん」

瀬上さんが酸素ボンベ押して立っていました

「どうしたんですか??」

「たんぽぽちゃん、看護婦やめちゃいかんよ。お父さんお母さんを大事にするんだよ」

そういって瀬上さんは今までに見たことない優しい笑顔で振り返って帰っていきました




「・・・瀬上さん?」

枕元の目覚まし時計をみたら夜の11時23分でした

(あぁ、ちょっと早いけど病院行こうっと)


(夢?? いやいや、おったよな うち来たよな 瀬上さん  足あったよな)

なんて頸かしげながら、自転車こいでいつもよりかなり早い目に出勤しました


「おはようございます」

病棟へ入っていくと北さんがいました
北さんは瀬上さんの主治医です

「たんぽぽちゃん(深夜)入り? 早いな、今日は」


当直の婦長もいます



「瀬上さんは?」

「ちょっと前、23時23分だったよ」

北さんが答えました


 
瀬上さん・・・


呆然としていると瀬上さんの奥さんがやってきました


「皆さんには本当にお世話になりました」

毅然と取り乱すことなく挨拶されます



「看護婦さん、ちょっと」


わたし??


奥さんが手招きします


「奥さん、なんていったらいいのか・・・その・・・」

「たんぽぽさんていう看護婦さんはあなたよね?」

「?  はい、そうですけど・・」

「主人がいつも言ってました。あの子はいい看護婦になるぞ。あいつは何を言ってもめげん。あの子はいい看護婦になるぞ、って。うちの主人、あんなですからさぞかしあなたにも意地悪したんじゃないかと思って。ほんとにごめんなさいね」

「・・・奥さん、すみません。わたし・・・」

「いいんですよ。あんな言い方しか出来ない主人をゆるしてね」

そのあとは泣き崩れてしまってどっちが遺族だかわかりませんでした




瀬上さんは、とっても不器用な方だったんだなぁて思います

そういうわたしも



でも今でもあのとき枕元に立った瀬上さんのあのさいこーに優しい顔は忘れません


瀬上さん、ありがとう


わたしは今でも看護婦、やっています




おわり


  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月22日13:47看護婦シリーズ

酸素ボンベの瀬上さん 3

夏が過ぎ、いつの間にか秋を迎え過ぎようとしていました

盆踊りで賑わった前の公園は紅葉も終わり、子ども達がどんぐりを拾っています


その日、日勤でひととおり仕事を終えたわたしは、病棟も落ち着いていたので残りの時間をどうやってつぶそうか、誰かを誘って公園でも散歩に行こうかな
と考えていました 
一人ではいかにもサボり丸出しなのでKちゃんを誘いました
Kちゃんは認知症もはいっている上野さんを車椅子に乗っけてやってきました

(誰にしよっかな~、森さんは明日検査やし説明あるし、田本さんは点滴中やしなー)

お気に入りの患者さんはみんな入用です

「看護婦さん、消毒薬くれ」

(瀬上さん・・・)

「瀬上さん、散歩行きませんか?」


Kちゃんが目をでかくしてこちらを振り向きました

(なんで瀬上さん??)

Kちゃんの目はそういってました

私自身もなんで瀬上さんなんかわかりませんでした

ただそこに瀬上さんがいたから
というにはあまりにもナンセンスな選択でした

(サボれんやん)

というKちゃんの痛い視線を感じながら無言でエレベーターを降ります


Kちゃんは上野さんの車椅子をさっさと押してわたしたちから離れていきました

瀬上さんは酸素ボンベを押しています
歩行もひじょうにゆっくりです

でも秋を迎えたこの公園に、瀬上さんのこのゆっくりとした歩きがとってもあってるような
なんだか自分も瀬上さんにあわせてるんじゃなく、ちょうど私自身の歩く早さもゆっくりになっていたようなそんな感じでした

ベンチに腰を下ろします

「寒くないですか?」

「・・・」

(え?無反応??)




「・・・うちはなぁ、息子がおるんや」

「はぁ」

「もう長いこと顔を見てない。東京へ学校に行くっていって、それからもうずっと」


瀬上さんはそのあとただ子ども達がどんぐり拾うのを黙ってみていました




「秋やなぁ」

瀬上さんが言いました


「秋ですね」

私も言いました




  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月22日13:23看護婦シリーズ

酸素ボンベの瀬上さん 2

病院では毎年夏祭りがありました
病院の前の公園で屋台を組んで盆踊りです
病院職員がたこ焼き、焼きそば、とうもろこし、ヨーヨー、綿アメ、イカ焼きなどの一日テキ屋をやります
この日だけは職員も患者も地域の人もみんなでお祭りワッショイです
患者さんは入院中のそのままの浴衣姿で盆踊り
職員も勤務中でないひとは浴衣着たりで盆踊り

わたしはこの日は準夜勤でした
ナースステーションからみえる屋台の提灯に灯りが燈ります
看護婦としては先輩なんだけど同期のKちゃんが、浴衣に襷がけでとうもろこしを焼いているのが見えます
病院長が甚平を着て盆踊りの輪の中で踊っています
当直の北さん(医師)が白衣のままでたこ焼きをほおばっています
山さん(これも医師)がイカ焼きを手伝ってます

「いいなぁ・・・」


「看護婦さん、消毒薬換えて」

瀬上さん登場です

(ぼやーと見てたんをまた言われる)


「ごくろうさま~。今日はどう?落ち着いてる?」

今度は病棟婦長登場です
今夜はこの病棟婦長の百合ちゃんが当直なのでラッキーです

「たんぽぽちゃん、行っておいでよ。ラウンドすんだんでしょ?30分だけだよ。早く」

「いいんですか?」

「瀬上さん!行きますよ!」

なんとなく一人では(白衣やし)バツが悪いので瀬上さんをだしにお祭り見学です

「あ?あぁ」

瀬上さんののんびり歩きで20分、行って帰ってくるだけかも
それでもいいや 公然とサボれる

病院の外に出ます
川からぬるい風が上がってきます
炭坑節に乗ってとうもろこしだのイカ焼きだの匂いがごちゃ混ぜになって飛んできます

コガネムシが外灯にあたってカツンカツンといってます

子ども達が栗の木にくっついたカブトムシを捕っています



「祭りやなぁ」

瀬上さんが言います

「祭りですねぇ」

わたしも答えます


「あ、お金持ってこんかった。なんも買えん。瀬上さんごめん。なんもおごれんわー」

「あんたにおごってもらおうなんておもっとらん」


(そうですか そうですか)

いいもんね こうやって患者さんといたらサボってるようには見えんし
あー Fくん生売っとる~!
Eちゃん酔ってるな あれ
わたしも飲みてー

なんて見てたら同期のKちゃんがねじりはちまきで立っていました

「なにさぼっとんねん」

「仕事です」

瀬上さんの腕をとる私

「とうもろこし食わしたる。待っとって」

そういってKちゃんは2本のでっかいとうもろこしを持ってきました

「今日くらいなんもないやろ(急変)。楽しんでいき」

瀬上さんとわたし
とうもろこし2本
しょうゆの焦げた香ばしい匂いが二人の距離を近くしたような気がしました(恋人同士じゃないで)


「すんませんでした~」

病棟へ戻ると、百合ちゃんが山さんとイカ焼きをほおばっていたところでした


  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月22日02:33看護婦シリーズ

酸素ボンベの瀬上さん

お仕事の話 いってみたいと思います
 
わたしは看護婦の仕事をしてます
もう時効かな て話をぽつりぽつりと書きましょう
つまり実話です(細かいところは多少脚色させていただいてます)

参照
普通のお仕事
普通のお仕事2
Xさん2345
労働者のまち
婦長

その頃まだ20代前半、免許とって1、2年でしょうか
とある総合病院の呼吸器内科に勤めていたわたしは、ひとりの患者さんに出会います

瀬上さん(仮) 50代中頃
奥さんと二人暮らし 子供さんはいるんだけど独立されてて一緒には暮らしてません
瀬上さんは肺線維症(肺組織が長期にわたって傷害され、線維化してしまう状態。肺が硬くなって縮小するため、ガス交換が不十分になって息切れするようになり、咳や呼吸困難やチアノーゼ(酸素不足により、皮膚の色が青紫色になる状態)がみられるようになります。)を患っており、24時間酸素吸入をしていて何度も入退院を繰り返しています

家では室内の空気から酸素を濃縮して送り出す濃縮機、歩行時は酸素ボンベや液体酸素などを使います
つまり24時間、ずーっと酸素カテーテルをつけてるんです
トイレもお風呂も夜寝るときも

瀬上さんは、わたしが看護学校で勉強してるもうずっと前からこの病気と付き合っています
だから大ベテランです
知識も経験もはるかに大ベテランです

そんな瀬上さんがまた入院してきました


大部屋に検温に行きます
「おはようございます!」
なるべく明るく、けど耳障りにならないように入室します
同室の比較的元気(?)な方は挨拶してくれます

「・・・」
(今日は瀬上さんご機嫌ナナメか)

気合を入れなおし検温開始です

「瀬上さん、具合はどうですか?」

「・・・具合悪いからここにおるんやろう」


こんな感じの受け答え  機嫌悪いときはたいていいつもこんな感じ

「抗生剤点滴はじめてもう三日たつのに熱が下がりきらん。効いてないんじゃないか?先生にちゃんと確認しているのか?」

「気切のガーゼ交換してくれ」
「痰を取ってくれ」

この辺のことは瀬上さんはご自分でできます
でもわたしにやらせます
そしてあれこれケチをつけるのです


瀬上さんは何度も呼吸器をつけています
そのため気管切開もしており、話すときは気管に開けた穴を指で塞いで声を出します
痰の吸引も鏡を見て自分でします

この瀬上さん、何かと細かくて看護婦にもいろいろ指示したり命令したりするのではっきり言って病棟の嫌われ者でした
私なんかは夜勤のときに患者とトランプやってたのを婦長にちくられて目玉くらったりしました


大部屋を出てはぁーとため息をついていると

「看護婦さんもたいへんやな」

と声をかけてくれる患者さんもいます
というか患者さんに気を遣われています


瀬上さんの奥さんは物静かで、けど頼りない線の細い女性という感じではなく、余計なことは喋らずもくもくと働き、立場をわきまえた女性という感じでした 
はっきり言って瀬上さんとご夫婦には見えません
でも知らないうちに病院へやってきて、ちゃんと夫の身の回りのことはしていく 
なんていうのか影のような人でした

あるとき瀬上さんの部屋を訪室すると、奥さんがりんごの皮を剥いていました
瀬上さんのご機嫌もよく

「たんぽぽちゃん、りんご食うか?」

などと声をかけられました

でもあの瀬上さんです
なんかあるに違いない
あとで婦長にちくるとか

「だいじょうぶよ。おいしいですよ。食べない?」
奥さんの優しい声に警戒心がほどけりんごをいただきます



  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月22日02:26看護婦シリーズ

パラダイム

「ごちそうさま」

そういうと姉は部屋に入っていった


お母さんは洗剤を何回もスポンジにつけて皿を洗っている
泡だらけなのにまた洗剤をつけて


ぼくは電子レンジの上のかごからポテトチップの袋をひとつ取ると
二階の自分の部屋に戻った

パソコンはつけっぱなし
マウスを触るとすぐたちあがった

読みかけの雑誌を開く

ポテトチップの袋を開ける

メールが入る


「無料体験版」

ポテトチップをかじりながら雑誌に目を落とす


「無料体験版 時空旅行」

目に入った画面の文字を見直す


メールを開いてみた

「このたびはご契約いただき、誠にありがとうございます。私どもはお客様のニーズに合わせ、個別にプランニングさせていただいております。まずは無料体験版からどうぞ。」

となりの姉の部屋から話し声が聞こえる
友だちか彼氏と携帯で話しているんだろう

階段の下からは皿と皿がカチャカチャと触れあう音

「時空旅行」

とぼくはつぶやいた


「まずはここから」
というところへカーソルを持っていってみる


ポチッ












さぁ 目が覚めるまで

もうあなたの時空旅行は始まっています





  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月21日01:26スキマ

夢の中の物語

「野うさぎの肉は食べないんだよ
 灰色うさぎの肉は食べないんだよ」

とベストを着た少年が言った


女の子は
泥のついた赤いワンピースのポケットから石ころをとり出した

「この石であの屋台のアメを買って」

と言った


少年は石段をひとつ飛ばしに七段降りて振り向いた
手には石ころがみっつ


石段の先には広場があって 周りは杉の木で覆われている
杉の木の林の中に 広場があった

広場には屋台が出ていた

少年はベストのポケットに石ころをつっこんだ

女の子は一番下から二段目の石段の端っこにちょこんと座った


広島焼き

バナナチョコ

ヨーヨー

りんごあめ



少年はポケットの石ころを探りながら屋台と人の間を歩いた

人に紛れて角が見えてるのも歩いていた


鱗をかくし忘れたのも


カステラの屋台のおじさんは黒い尻尾が生えてて
その後ろで生地を混ぜているおばさんは手に水かきがあった


べっこうあめ


みどりやきいろ おれんじ、ぴんく
竹の棒に絡まった甘い匂い

少年は足を止めた


透きとおって向こう側が見える
耳がぴんと立ったおじさんが器用にアメを棒に絡ませて金魚だの熊だのつくっている

「おじさん なんでも作れる?」

「あぁ なんでもできるよ」


おじさんはそういってメリーゴーランドをつくった
本屋をつくった
ハンバーガー屋をつくった
花屋もパン屋もつくった

「なにがほしい」

とおじさんは聞いた

「野うさぎのアメがほしい」

と少年は答えた

「まってな」

そういっておじさんは溶けてった


少年は石ころをみっつ

ベストのポケットからとりだして店主のいない屋台のカウンターに置くと

棒についた野うさぎのアメを持って石段に向かって走っていった




  

Posted by 女神ちゃん at ◆2011年03月20日23:46スキマ