スキマ

夕暮れ　教室の窓から　君がともだちとふざけあって帰っていくのを見てた学生のころ

廊下に響く笑い声　走るときの上履きの擦れる音

だれもいない　風が舞う校庭


3階の窓から　いつもきらきら光って見えたプール


玄関横の購買の焼きそばパン


体育館へ続く渡り廊下

その体育館の裏で渡したチョコレート


雨の日　校舎の窓から見える溢れて咲くような傘の花


その中で一番光る花をすぐに見つけられた



日が暮れても好きな男の子の話や好きなアイドルのこと　いつまでもいつまでも話して


ときにはケンカして　　仲直りして


放課後3人でやったこっくりさんや

授業サボって行ったライブ



好きな男の子と前髪と　スカートの丈と　駅前の生クリームサンドイッチの中身のフルーツが気になったあのころ



金木犀の香りがふっ　と　して

そんなころを　思い出してしまう

なにもかもがきらきら虹色に輝いて見えた　あのころ