夢の中の物語
「野うさぎの肉は食べないんだよ
灰色うさぎの肉は食べないんだよ」
とベストを着た少年が言った
女の子は
泥のついた赤いワンピースのポケットから石ころをとり出した
「この石であの屋台のアメを買って」
と言った
少年は石段をひとつ飛ばしに七段降りて振り向いた
手には石ころがみっつ
石段の先には広場があって 周りは杉の木で覆われている
杉の木の林の中に 広場があった
広場には屋台が出ていた
少年はベストのポケットに石ころをつっこんだ
女の子は一番下から二段目の石段の端っこにちょこんと座った
広島焼き
バナナチョコ
ヨーヨー
りんごあめ
少年はポケットの石ころを探りながら屋台と人の間を歩いた
人に紛れて角が見えてるのも歩いていた
鱗をかくし忘れたのも
カステラの屋台のおじさんは黒い尻尾が生えてて
その後ろで生地を混ぜているおばさんは手に水かきがあった
べっこうあめ
みどりやきいろ おれんじ、ぴんく
竹の棒に絡まった甘い匂い
少年は足を止めた
透きとおって向こう側が見える
耳がぴんと立ったおじさんが器用にアメを棒に絡ませて金魚だの熊だのつくっている
「おじさん なんでも作れる?」
「あぁ なんでもできるよ」
おじさんはそういってメリーゴーランドをつくった
本屋をつくった
ハンバーガー屋をつくった
花屋もパン屋もつくった
「なにがほしい」
とおじさんは聞いた
「野うさぎのアメがほしい」
と少年は答えた
「まってな」
そういっておじさんは溶けてった
少年は石ころをみっつ
ベストのポケットからとりだして店主のいない屋台のカウンターに置くと
棒についた野うさぎのアメを持って石段に向かって走っていった
灰色うさぎの肉は食べないんだよ」
とベストを着た少年が言った
女の子は
泥のついた赤いワンピースのポケットから石ころをとり出した
「この石であの屋台のアメを買って」
と言った
少年は石段をひとつ飛ばしに七段降りて振り向いた
手には石ころがみっつ
石段の先には広場があって 周りは杉の木で覆われている
杉の木の林の中に 広場があった
広場には屋台が出ていた
少年はベストのポケットに石ころをつっこんだ
女の子は一番下から二段目の石段の端っこにちょこんと座った
広島焼き
バナナチョコ
ヨーヨー
りんごあめ
少年はポケットの石ころを探りながら屋台と人の間を歩いた
人に紛れて角が見えてるのも歩いていた
鱗をかくし忘れたのも
カステラの屋台のおじさんは黒い尻尾が生えてて
その後ろで生地を混ぜているおばさんは手に水かきがあった
べっこうあめ
みどりやきいろ おれんじ、ぴんく
竹の棒に絡まった甘い匂い
少年は足を止めた
透きとおって向こう側が見える
耳がぴんと立ったおじさんが器用にアメを棒に絡ませて金魚だの熊だのつくっている
「おじさん なんでも作れる?」
「あぁ なんでもできるよ」
おじさんはそういってメリーゴーランドをつくった
本屋をつくった
ハンバーガー屋をつくった
花屋もパン屋もつくった
「なにがほしい」
とおじさんは聞いた
「野うさぎのアメがほしい」
と少年は答えた
「まってな」
そういっておじさんは溶けてった
少年は石ころをみっつ
ベストのポケットからとりだして店主のいない屋台のカウンターに置くと
棒についた野うさぎのアメを持って石段に向かって走っていった
Posted by 女神ちゃん at
◆2011年03月20日23:46
│スキマ
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