背中のお月さん
日が長いので
夜7時はまだぜんぜん明るいので
そのまだ蒼い東の空に
お月さんが白く浮かび上がってるのが見えたんです
うすい雲に時々遮られて
その白いお月さんはゆっくり銀色に光りだして
さっきまで白い貝みたいだったのに
わたしが夕焼けに気をとられている間に
お月さんは銀の盆になっていた
なんでこんなにがまんしてたんやろうってくらい
すぅっと入ってくる音楽があって
痛いので聞かないようにしてたのに
聞いてしまったとたんそれまでが不思議なくらいに
すぅっと入ってくる
夏の海の乾いた砂に水がしみこんでくみたいに
どんどん吸い込んでく
なんだいこれは
なんでがまんしとったんかな
こんなに好きなのに
お月さんを見上げるみたいに
ちゃんと聞こう
Posted by 女神ちゃん at
◆2011年06月15日00:30
│スキマ