岡林立哉 LIVE
行ってきました
2011.7.18 名古屋 栄 モンゴルレストラン「シンキロー」 岡林立哉LIVE
このお店はビルの2階なんですが、普通にドアを開けると中はゲルになってます
外からはビル 店舗の内装がゲル
上の「シンキロー」ってとこからHP覗きに行ってきてください
そうとうモンゴルです
オーナー兼マスターのボルドさんは内モンゴルの男性でとっても気さくでとってもいい人なんです!
たった3回ほどしか行ってないのにわたしのこと覚えててくれました
料理はモンゴル料理に日本の家庭料理を取り込んだ感じかな
でもどうしたって肉メインです
肉ごめんなさいのわたしはいつも焼きうどんとじゃが芋のサラダを食べます
焼きうどんに入ってる肉はちゃんとおいしくいただきます
今回はじゃが芋サラダ食べそこないました
残念 また今度
モンゴルのお酒もいろいろあるのですがいつも車なんでまだいただけていません
残念 また今度 今度こそは
岡林さんの演奏聞くのはなんと1月以来で
彼は恒例の夏のモンゴルツアーの直前ていうことで
今回はかなり期待して行って来ました
満員でした
おいしい料理をいただきボルドさんたちの真心こもったあたたかいおもてなしをたくさん受けて
ライブはゆっくりと始まります
なんでしょう
うまく書けませんが
わたしは岡林さんの演奏がとても好きです
この人の演奏を聴いているとどうしてこう情景がありありと浮かぶのでしょう
なんせモンゴル行ったことないときに初めて聴いたときからそうなんですから
きっとこれは間違いなく本物です
今回は革張りの馬頭琴の音を久々に聴きました
ほんとに埃くさいというか土くさいというか
馬が乾いた大地を歩くときに巻き上げる砂の匂いがしてきます
馬を追うモンゴルの男性の馬にまたがる後姿が浮かびます
腰に巻いた帯の鮮やかな橙が浮かびます
ゲルの中のおとうさんやおかあさんの顔が浮かびます
鼻をたらした子どもの顔が浮かびます
夕陽がいつまでも沈まない砂漠を思い出します
モンゴルの馬頭琴は本来は革張りだったそうですが今はほとんどが板、木でできています
革張りだとライトを浴びたり、湿気だったりで伸びたり縮んだりするし
音もやさしいので他の楽器と合わせるのに適さないそうです
去年だったかモンゴル歌舞団の演奏を聞く機会がありました
国が認める超エリート集団です
演奏は迫力ありました
きれいでした とってもすばらしかった
でも何かが足りませんでした
あくまでもわたしにとっては ですが
岡林さんの演奏はなんていうのかな
やさしい
そこにいる人を一緒にふわっと連れてってくれる
モンゴルの風に乗せて
彼が以前ホーミーを耳を塞いで聴いてみて
と言ったことがありました
演奏聞いてもらうのに客が耳塞いでいいの???
と思ったのですが素直に耳塞いで聞いてみました
どこから音がすると思いますか?
なんと自分の中から音がするんです
身体のどこからかホーミーの高音が響いてくるんです
わたしがホーミーやってるわけじゃないのに
耳塞いでもホーミーはしっかり聴こえたんです
わたしはそれから彼のホーミーを耳塞いで聴くのをこっそり楽しんでいます
これはほんとに生で体験していただかないとわかりません
岡林立哉さんはまた高山へも演奏に来てくれるでしょうからそのときは耳塞いで聴いてみてください
ただ彼にわからないようにお願いします
休憩はさんで2ステージ
満員大盛況の中終了です
わたしはスーテーツァイ(お茶というかミルクティーかな)を飲んで潤って
そのまま高山へびゆんと帰ります
遊牧民出身のボルドさんのお話が印象に残っています
モンゴルも近代化がすすみ遊牧生活を捨て都会へ出る人が増えているようです
遊牧民は草しか生えない砂漠地で羊や山羊、馬、牛、駱駝を飼い、草の肥えた土地を求めゲルという移動式住居で生活します 定住はしません
草しか生えないので当然緑黄色野菜や米なんかは採れません
なので草を食んだ家畜のお乳や肉を食してビタミンなんかも摂取します
まるごとです まるごといただきます
骨、皮、血さえも全く無駄にしません もちろん糞も(乾燥させてストーブの焚物に)
それに極乾燥、極寒の気候なので肉からエネルギーを取らないとそれは即死につながります
それが急激な近代化で肉の値が跳ね上がっているそうです
家畜を手放し都会へ出る人が増えたからでしょう
モンゴルの首都ウランバートルのザハ(市場)では色とりどりの野菜が並べられていました
町の中ではそういった緑黄色野菜も果物もお金を出せば買えます
もちろん町の人はお肉も買うんでしょう 買うお宅もあるでしょう
便利になればなるほど遊牧民の暮らし、モンゴルの文化は遠のいていきます
忘れさられていきます
岡林さんが言うてました
「モンゴルの暮らしは何か一つかけても成り立っていくんだ」
と
モンゴルの遊牧民のおじいさんに言われたそうです
子どもはどこどこのさんちのなになにちゃん
でなく
子どもは子ども
みんなで面倒みる
バスの乗り降りにおばあちゃんが困ってたらさっと手をかしてあげる
日本では家を建てるのに土地のないひとはまず土地を買わなければなりません
で、設計があり地鎮祭をやって基礎工事をやって建前(上棟式)をします
日本の文化は神の国ですからそれに乗って当然のことをしてると思いますし、否定するつもりもありません
モンゴルもゲルを建てるのに
「ここだ」
といきなり始めるのではなく、何かにお祈りするのだとは思います(ここは定かではないです。わたしの想像です)
日本の言葉に「大黒柱」というのがありますが
この大黒柱がまったくの曲者だったりもします
遊牧民の住居「ゲル」は木とフェルトで出来ていて
おどろくほどシンプルです→参考「ゲルの作り方」
屋根になる部分の赤い棒をオニといいますが
一本や2本、3本や4本なくたってへいちゃらです
大黒柱が倒れて家が倒壊した なんてことはありません
壊れればそこだけ直せばいいんです
古くなっていよいよ使えなくなったらそこだけ新しくすれば使えるんです
古くなったから新築するっていう今の日本の文化とは間逆の文化です
誰かが倒れたらみんな倒れてしまう日本の文化とは間逆なんです
文化の違いは文化の違いでしかなく
どちらが正しいかとかいう話ではありません
ただわたしはモンゴルのそういった共生というのかな
そういう素朴で逞しい、のんびりした文化が大好きなんです
古い古い時代の日本、忘れ去られた日本の文化に似通った
そんな素朴でやさしい懐の広い文化が大好きなんです
ボルドさんはそういったモンゴルの文化が失われていくことを寂しいとおっしゃられてました
岡林さんは日本人だけどそういったモンゴルの文化を彼の目を通して伝え残していこうとしているのかもしれません
「ハルオス湖の葦」 岡林立哉
ゲルの販売みつけた→http://www.creategroup.co.jp/mongolia/gel.html
ひそかに 欲しい
2011.7.18 名古屋 栄 モンゴルレストラン「シンキロー」 岡林立哉LIVE
このお店はビルの2階なんですが、普通にドアを開けると中はゲルになってます
外からはビル 店舗の内装がゲル
上の「シンキロー」ってとこからHP覗きに行ってきてください
そうとうモンゴルです
オーナー兼マスターのボルドさんは内モンゴルの男性でとっても気さくでとってもいい人なんです!
たった3回ほどしか行ってないのにわたしのこと覚えててくれました
料理はモンゴル料理に日本の家庭料理を取り込んだ感じかな
でもどうしたって肉メインです
肉ごめんなさいのわたしはいつも焼きうどんとじゃが芋のサラダを食べます
焼きうどんに入ってる肉はちゃんとおいしくいただきます
今回はじゃが芋サラダ食べそこないました
残念 また今度
モンゴルのお酒もいろいろあるのですがいつも車なんでまだいただけていません
残念 また今度 今度こそは
岡林さんの演奏聞くのはなんと1月以来で
彼は恒例の夏のモンゴルツアーの直前ていうことで
今回はかなり期待して行って来ました
満員でした
おいしい料理をいただきボルドさんたちの真心こもったあたたかいおもてなしをたくさん受けて
ライブはゆっくりと始まります
なんでしょう
うまく書けませんが
わたしは岡林さんの演奏がとても好きです
この人の演奏を聴いているとどうしてこう情景がありありと浮かぶのでしょう
なんせモンゴル行ったことないときに初めて聴いたときからそうなんですから
きっとこれは間違いなく本物です
今回は革張りの馬頭琴の音を久々に聴きました
ほんとに埃くさいというか土くさいというか
馬が乾いた大地を歩くときに巻き上げる砂の匂いがしてきます
馬を追うモンゴルの男性の馬にまたがる後姿が浮かびます
腰に巻いた帯の鮮やかな橙が浮かびます
ゲルの中のおとうさんやおかあさんの顔が浮かびます
鼻をたらした子どもの顔が浮かびます
夕陽がいつまでも沈まない砂漠を思い出します
モンゴルの馬頭琴は本来は革張りだったそうですが今はほとんどが板、木でできています
革張りだとライトを浴びたり、湿気だったりで伸びたり縮んだりするし
音もやさしいので他の楽器と合わせるのに適さないそうです
去年だったかモンゴル歌舞団の演奏を聞く機会がありました
国が認める超エリート集団です
演奏は迫力ありました
きれいでした とってもすばらしかった
でも何かが足りませんでした
あくまでもわたしにとっては ですが
岡林さんの演奏はなんていうのかな
やさしい
そこにいる人を一緒にふわっと連れてってくれる
モンゴルの風に乗せて
彼が以前ホーミーを耳を塞いで聴いてみて
と言ったことがありました
演奏聞いてもらうのに客が耳塞いでいいの???
と思ったのですが素直に耳塞いで聞いてみました
どこから音がすると思いますか?
なんと自分の中から音がするんです
身体のどこからかホーミーの高音が響いてくるんです
わたしがホーミーやってるわけじゃないのに
耳塞いでもホーミーはしっかり聴こえたんです
わたしはそれから彼のホーミーを耳塞いで聴くのをこっそり楽しんでいます
これはほんとに生で体験していただかないとわかりません
岡林立哉さんはまた高山へも演奏に来てくれるでしょうからそのときは耳塞いで聴いてみてください
ただ彼にわからないようにお願いします
休憩はさんで2ステージ
満員大盛況の中終了です
わたしはスーテーツァイ(お茶というかミルクティーかな)を飲んで潤って
そのまま高山へびゆんと帰ります
遊牧民出身のボルドさんのお話が印象に残っています
モンゴルも近代化がすすみ遊牧生活を捨て都会へ出る人が増えているようです
遊牧民は草しか生えない砂漠地で羊や山羊、馬、牛、駱駝を飼い、草の肥えた土地を求めゲルという移動式住居で生活します 定住はしません
草しか生えないので当然緑黄色野菜や米なんかは採れません
なので草を食んだ家畜のお乳や肉を食してビタミンなんかも摂取します
まるごとです まるごといただきます
骨、皮、血さえも全く無駄にしません もちろん糞も(乾燥させてストーブの焚物に)
それに極乾燥、極寒の気候なので肉からエネルギーを取らないとそれは即死につながります
それが急激な近代化で肉の値が跳ね上がっているそうです
家畜を手放し都会へ出る人が増えたからでしょう
モンゴルの首都ウランバートルのザハ(市場)では色とりどりの野菜が並べられていました
町の中ではそういった緑黄色野菜も果物もお金を出せば買えます
もちろん町の人はお肉も買うんでしょう 買うお宅もあるでしょう
便利になればなるほど遊牧民の暮らし、モンゴルの文化は遠のいていきます
忘れさられていきます
岡林さんが言うてました
「モンゴルの暮らしは何か一つかけても成り立っていくんだ」
と
モンゴルの遊牧民のおじいさんに言われたそうです
子どもはどこどこのさんちのなになにちゃん
でなく
子どもは子ども
みんなで面倒みる
バスの乗り降りにおばあちゃんが困ってたらさっと手をかしてあげる
日本では家を建てるのに土地のないひとはまず土地を買わなければなりません
で、設計があり地鎮祭をやって基礎工事をやって建前(上棟式)をします
日本の文化は神の国ですからそれに乗って当然のことをしてると思いますし、否定するつもりもありません
モンゴルもゲルを建てるのに
「ここだ」
といきなり始めるのではなく、何かにお祈りするのだとは思います(ここは定かではないです。わたしの想像です)
日本の言葉に「大黒柱」というのがありますが
この大黒柱がまったくの曲者だったりもします
遊牧民の住居「ゲル」は木とフェルトで出来ていて
おどろくほどシンプルです→参考「ゲルの作り方」
屋根になる部分の赤い棒をオニといいますが
一本や2本、3本や4本なくたってへいちゃらです
大黒柱が倒れて家が倒壊した なんてことはありません
壊れればそこだけ直せばいいんです
古くなっていよいよ使えなくなったらそこだけ新しくすれば使えるんです
古くなったから新築するっていう今の日本の文化とは間逆の文化です
誰かが倒れたらみんな倒れてしまう日本の文化とは間逆なんです
文化の違いは文化の違いでしかなく
どちらが正しいかとかいう話ではありません
ただわたしはモンゴルのそういった共生というのかな
そういう素朴で逞しい、のんびりした文化が大好きなんです
古い古い時代の日本、忘れ去られた日本の文化に似通った
そんな素朴でやさしい懐の広い文化が大好きなんです
ボルドさんはそういったモンゴルの文化が失われていくことを寂しいとおっしゃられてました
岡林さんは日本人だけどそういったモンゴルの文化を彼の目を通して伝え残していこうとしているのかもしれません
「ハルオス湖の葦」 岡林立哉
ゲルの販売みつけた→http://www.creategroup.co.jp/mongolia/gel.html
ひそかに 欲しい
Posted by 女神ちゃん at
◆2011年07月19日22:57
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