スキマ

今日は新月です
この間チラッと読んだ本に書いてあったのですが
「バランスのとれている人は月の満ち欠けの影響を受けない。満月だの新月だので体調にも精神にも影響は受けない」

これ読んで
ほんとかな
と思いました

影響を受けない人はいるかもしれない
というか影響受けててもそれと気付いてない人のほうが多いかもしれない
そもそも
バランスのとれてる人というのに会ったこともないので、その辺のことはよくわかりませんが
バランスのとれてる人＝鈍感な人
ていう気がして

確かにこんな世の中ですから
多少鈍感であったほうが生きやすいのかもしれません


それでも
朝目覚めたときに最初に吸う空気のにおいや
窓を開けたときの空気の冷たさ
稲刈り後の田んぼのにおい
雲の形の柔らかさ
空の高さ
朝の自転車で風切る寒さ
そろそろ手袋いるかなぁっていう冷たさや
散歩ですれ違う人の服も厚着になっているのを見つけて
夏物を片付けて冬物をタンスから出してみたり
踏み切りの音の響き方がなんとなく違って聞こえたり
夕焼けの紅さに物哀しくなったり
宵の口、西の空に細い三日月を発見したり
そろそろおでんもいいかななんてビールよりお酒のほうがおいしかったり
おすそわけしてもらった栗を天日に干す小さな喜びや
昔読んだ本をもう一度読み返してみたくなったりして
本を何冊も枕元に重ねたり
なんとなく色づきはじめた山を背に
茶色くなった風船かずらの種を採ってご近所さんにおすそわけしたりして
そんないろんな小さな気付きに感謝しながら
わたしは月の満ち欠けとともに生きてゆきたい
そんなふうに思いました