夜更けの散歩道
今夜は満月です
夜更けの町は誰も歩いていません
なつこひとりだけです
道路には坂道の脇についている柵が切り絵のように影を落としています
街灯の下には一匹の蛾が飛んでいます
塀の中には金木犀の木が植えられていて
辺り一面に甘酸っぱいようなくすぐったいような香りを漂わせています
駐車場を横切ろうとするとなにやら音が聞こえてきました
なつこはなんだろうと思いました
音の聞こえる方に寄ってみますと
水路の蓋の下の方から話し声がします
なつこはちょっと立ち止まってみました
やっぱり音は水路の蓋の下から聞こえてきます
なにやら話し声のようです
なつこはしばらく水路の蓋の上でじっと話し声を聞いていましたが
なにやらちょっと難しそうだな
って思ってまた歩き出しました
話し声はすぐ小さくなって聞こえなくなりました
神社の階段の下を通ると温い風がふわっと頬を撫でました
緑の葉っぱが灯篭の灯りに照らされてそこだけお祭りのようです
どこからかお囃子も聞こえてきます
なつこはふふふと笑ってポケットに手を入れて空を見上げてみました
そうしたらなつこの頭の真上には
大きな真ん丸お月さんが木星を大事に抱え
大きな大きな大きな傘にすっぽりと入っていました
夜更けの町は誰も歩いていません
なつこひとりだけです
道路には坂道の脇についている柵が切り絵のように影を落としています
街灯の下には一匹の蛾が飛んでいます
塀の中には金木犀の木が植えられていて
辺り一面に甘酸っぱいようなくすぐったいような香りを漂わせています
駐車場を横切ろうとするとなにやら音が聞こえてきました
なつこはなんだろうと思いました
音の聞こえる方に寄ってみますと
水路の蓋の下の方から話し声がします
なつこはちょっと立ち止まってみました
やっぱり音は水路の蓋の下から聞こえてきます
なにやら話し声のようです
なつこはしばらく水路の蓋の上でじっと話し声を聞いていましたが
なにやらちょっと難しそうだな
って思ってまた歩き出しました
話し声はすぐ小さくなって聞こえなくなりました
神社の階段の下を通ると温い風がふわっと頬を撫でました
緑の葉っぱが灯篭の灯りに照らされてそこだけお祭りのようです
どこからかお囃子も聞こえてきます
なつこはふふふと笑ってポケットに手を入れて空を見上げてみました
そうしたらなつこの頭の真上には
大きな真ん丸お月さんが木星を大事に抱え
大きな大きな大きな傘にすっぽりと入っていました
Posted by 女神ちゃん at
◆2011年10月13日01:31
│スキマ