落とし穴
かわいい甥っ子に服を買ってあげようと
一緒に陳列されてる洋服を見ていたら
青いのを指差して
「これがいい」
というので
「よーし、おばちゃんが買ってやるでなー」
と言ってレジに並んでいた
一緒に行っていた友人が
「レジのついでにチラシ5枚ほどコピーしてもらって。それでここにも一枚貼ってもらえんかなぁ」
というので
「よっしゃ了解」
と機嫌よく受け答え
何気に洋服のタグを見てみると
『¥12,364』
とある
え?! 2,364円じゃないの???
子供服に12,364円
かわいい甥っ子とはいえ・・・
しかし戻るのもかっこ悪い
どうしよう・・・
悩んでいるうちにもレジに並ぶ人の列は短くなり
もう2、3人でわたしの番となった
よし
勇気を出して戻ろう
かっこわる
情けない気持ちで列を抜け
甥っ子になんて言おうかな
義妹になんて言おうかな
あ~ぁ
なんて思いながら一行を探すけど見当たらない
おかしいな
みんな外に出たんかな
そこはおおきなアウトレットモールで
いくつものお店が並んでいて
たくさんの人が出入りしている
あーはぐれたか
めんどくさいなー
と、隣のお店を覗いてみるがいない
2、3軒先まで覗いてみるけどいない
あーもぅ
ケータイを取り出そうとするがケータイが見当たらない
あーケータイ忘れた・・・
まだそんなに遠くにいってないはず
と探すけど見つからない
よわったな
仕方なく迷子センターにアナウンスを頼みに行くことにした
とことんかっこ悪いなー
センターにたどり着くとそこには制服を着た警官が立っていた
なんか感じ悪いな
とにらみつつお姉さんに
「すいません。連れとはぐれちゃったんですけど、アナウンスお願いできますか?」
「お連れさまのお名前をお願いします」
「〇〇から来た、〇〇です」
そういうと受付のお姉さんがちら と後ろの警官をみた
「すみません、ちょっといいですか」
と警官がふたりわたしの脇に立つ
え?なに??
「ちょっとお話を伺いたいんですが、こちらまで同行願えませんか?」
とても いや といえる雰囲気ではない
言葉こそ丁寧だがものすごい威圧感
なにがなんだかわからないまま警官にはさまれそこを立った
すきあらば逃げ出すような素振りもまったくないのに
警官二人はぴったりわたしに寄り添いガードしている
ショッピングモールの人たちの視線が降り注ぐ
まるで万引き犯扱いだ
「いったいなんなんですか?」
聞いても答えない
防火扉のような重い従業員出入り口のようなところを通された
そこはさっきまでの人々の笑い声や売り子さんの呼ぶ声、BGMも聞こえず
まったく無機質な通路が続いていた
帰れないんじゃないか
急に不安が押し寄せた
一緒に陳列されてる洋服を見ていたら
青いのを指差して
「これがいい」
というので
「よーし、おばちゃんが買ってやるでなー」
と言ってレジに並んでいた
一緒に行っていた友人が
「レジのついでにチラシ5枚ほどコピーしてもらって。それでここにも一枚貼ってもらえんかなぁ」
というので
「よっしゃ了解」
と機嫌よく受け答え
何気に洋服のタグを見てみると
『¥12,364』
とある
え?! 2,364円じゃないの???
子供服に12,364円
かわいい甥っ子とはいえ・・・
しかし戻るのもかっこ悪い
どうしよう・・・
悩んでいるうちにもレジに並ぶ人の列は短くなり
もう2、3人でわたしの番となった
よし
勇気を出して戻ろう
かっこわる
情けない気持ちで列を抜け
甥っ子になんて言おうかな
義妹になんて言おうかな
あ~ぁ
なんて思いながら一行を探すけど見当たらない
おかしいな
みんな外に出たんかな
そこはおおきなアウトレットモールで
いくつものお店が並んでいて
たくさんの人が出入りしている
あーはぐれたか
めんどくさいなー
と、隣のお店を覗いてみるがいない
2、3軒先まで覗いてみるけどいない
あーもぅ
ケータイを取り出そうとするがケータイが見当たらない
あーケータイ忘れた・・・
まだそんなに遠くにいってないはず
と探すけど見つからない
よわったな
仕方なく迷子センターにアナウンスを頼みに行くことにした
とことんかっこ悪いなー
センターにたどり着くとそこには制服を着た警官が立っていた
なんか感じ悪いな
とにらみつつお姉さんに
「すいません。連れとはぐれちゃったんですけど、アナウンスお願いできますか?」
「お連れさまのお名前をお願いします」
「〇〇から来た、〇〇です」
そういうと受付のお姉さんがちら と後ろの警官をみた
「すみません、ちょっといいですか」
と警官がふたりわたしの脇に立つ
え?なに??
「ちょっとお話を伺いたいんですが、こちらまで同行願えませんか?」
とても いや といえる雰囲気ではない
言葉こそ丁寧だがものすごい威圧感
なにがなんだかわからないまま警官にはさまれそこを立った
すきあらば逃げ出すような素振りもまったくないのに
警官二人はぴったりわたしに寄り添いガードしている
ショッピングモールの人たちの視線が降り注ぐ
まるで万引き犯扱いだ
「いったいなんなんですか?」
聞いても答えない
防火扉のような重い従業員出入り口のようなところを通された
そこはさっきまでの人々の笑い声や売り子さんの呼ぶ声、BGMも聞こえず
まったく無機質な通路が続いていた
帰れないんじゃないか
急に不安が押し寄せた
Posted by 女神ちゃん at
◆2012年08月08日14:12
│スキマ