スポンサーリンク
シグナル
ぼくらは西へ向かった
夕暮れ
冷たい雨をつれて
冬の空は重く
信号で停まるぼくらの車に
遠い海の 魚の鱗が剥がれ落ちるように
ぱらぱらと冷たい雨がフロントガラスをたたく
助手席の君はシートに深く沈みこんで
さっきから外を見ている
君の横顔は白くて透きとおるようで
黒い髪が少しだけ束になって頬にかかり
肩のところで終わっている
ぼくはハンドルを抱え込んで空を見上げた
重い空はくじら色の雲を抱え
その大きな口で何もかもを飲み込んでしまいそうで
I'd like to go
カーステレオがくり返す
You never stay alone to be
I want to be
I'd like to go I'd like to go
雨だれがフロントガラスの向こう側を流れる
そのもっと もっと向こう側を見えない海が流れる
You never stay alone to be I want to be
I'd like to go I'd like to go
信号がかわった
ぼくらは見えない海にのまれていく
You never stay alone to be I want to be
I'd like to go I'd like to go
Posted by 女神ちゃん at
◆2010年12月15日21:07
│スキマ