おばあさんはお嫁にいきました

ちょっと久しぶりに仕事のこと書こうと思います ちょっとだけ

辺境の地で地域医療に携わっていると、ほんとにいろんな家の事情に遭遇します
(別に辺境の地でなくても遭遇しますけど)
昨日まで生きてた人に今日は冷たくなって再会します
さっきまでおじいさんに「おいしい」と言っていたおばあさん
寝たきりで、おじいさんにご飯食べさせてもらって最後におじいさんに残した言葉

おじいさん、一人になってしまいました
最後の旅立ちの正装のお手伝いさせてもらいながら、
おじいさんも一緒に体拭き

おじいさん、おばあさんの顔を拭きながら「よく面倒見てくれた。ようやってくれた」と涙
10年以上寝たきりのおばあさんの介護をたったひとりでしてきた90を越えたおじいさん

年上女房だったおばあさんはおじいさんとこにお嫁に来て、
おじいさんのずっとしたの弟や妹たちも自分の子のように面倒見てくれた、とよく話してくれた

「(そのおばあさんが)ものも言わんようになった。ただだまって寝とる。もう疲れた。もう終わりにしたい」
といつも口癖のように言っていたおじいさん
ヘルパーさんや訪問看護が入る以外の沈黙の時間、
長い長い夜、時間がおじいさんの心をちくちく刺していたのかもしれません
そのおじいさんが最後におばあさんに「よく面倒見てくれた」と泣きながらお礼を言っていました

遠くの親戚より近くの他人、と言いますが
夫婦、家族のことはそのひとたちにしか、そのひとにしかわかりません
ただ黙って手を合わせるのみです

おばあさん、きれいな顔してお嫁にいくようなきれいな顔していきました










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この記事へのコメント
ぐっとくるお話ですね。

去年、僕のオカアはんも逝てもて、仮通夜で僕、添い寝。

写真1枚見せられて嫁に来て5人、子産んで33年間、女1人。

介護の人、「ご主人のこと、そこそこの男前やってん、ゆーてはりました」

遠くの家族でも家族や1番や思いました。
Posted by りん田まつ田 at 2015年06月19日 19:20
りんださま

そうでしたか、りんださんのお母さん、添い寝うれしかったと思います
いくつになっても自分が大人になっても親子は親子ですよね
近くにいてても、離れてても親子は親子
大切にしたいと思います
Posted by 女神ちゃん女神ちゃん at 2015年06月19日 20:05
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