夏向け 病院のハナシ

さぁさみなさま
夏ですから そんなお話いってみましょう

わたしは看護婦です
20代によその病院でお仕事してたときの話、時効になった話を綴ります

これまでの病院関連のお話→普通のお仕事
普通のお仕事2
Xさん2345
労働者のまち
婦長
酸素ボンベの瀬上さん
瀬上さん 2
瀬上さん 3
瀬上さん 4 最終話
病院シリーズですか

わたしのいた病院ですが病棟勤務は日勤、準夜、深夜という交代勤務で成り立っています
病棟の患者さんもAチーム、Bチームに分かれて担当します
呼吸器病棟でしたが、ベットの調整等で循環器や整形などの患者さんも入ってきます

時期は9月頃でしょうか
日もだんだん短くなり始め、少し寂しさ漂う季節のある日、
日勤帯で相手チームのBチームに糖尿病の牧師さんが入院してきました
牧野さん、64歳 
何年か前に糖尿病の悪化による壊死で片足を切断しているとのこと
その日深夜入りを控えていたわたしは、一応Bチームの患者さんの顔も見とかなきゃ
と、日勤の終わりがけに牧野さんの病室を訪室することにしました

コンコン

牧野さんは個室です

「失礼します」


ベットの上、白いシーツ、病室全体に夕陽が差し込んでいます

「牧野さん、失礼します」

と牧野さんを見たとたん


ビートルジュースのマイケルキートンかと思いました
メイクはしてないですよ
入院中ですもの
ていうか牧師さんですから


布団の襟元を鼻まで引っ張り上げ両の手でしっかと掴み
目だけがぎょろっとこちらを見てる

髪の毛もまさにビートルジュースのあんな感じ
白くて立ってる


(うわぁ ホラーや)

「寒くないですか?」

「・・・・・」


目だけこっち見てるし



「何かあったらこのボタン押してくださいね」

とナースコールを確認して病室を出ました


(ほんとに牧師さん???)




牧野さんは片足を切断してから精神的にも弱り、奥さんの介護が必要になっており、
今回は病気の悪化というより、奥さんがご両親の看病に田舎に帰郷するので
2~3週間の社会的入院ということで入ってこられたようでした


またおもしろそうなのが入ってきたなー
うちのチームも落ち着いてるし、Bチームも大丈夫そうだな

今夜はなべさんと深夜
なべさんは一年先輩のとってもキュートな看護婦さんです
色も白くうさぎさんのようなかわいらしい人です


日勤の帰りにコンビニでプリンなど買いこんで深夜入りに備えます
ささっと夕飯をすませ、シャワーして仮眠します

同期のKちゃんがカラオケ行くぞと誘ってきます
Fくんも歌うぞ、飲むぞ!と誘ってきます

けど、深夜入りです
飲めません
でも、歌えます
カラオケ行きました
でも酒は我慢しました
我慢はよくないです
でも酒臭ぷんぷんで仕事するわけにもいかんので我慢します


で、結局仮眠なしで深夜入りです
プリンは忘れず持っていきます
かわいいなべさんの分も


まぁ今日は落ち着いてるし、余裕で仮眠できるやろ

のんきに自転車こいで病院へ向います



「おはようございまーす」

準夜勤の看護婦さんから申し送りがあります
それが終わると翌日の点滴のチェック、ラウンドです


「落ち着いてるみたいですね」

「ん 平和そう」

となべさんが応えます


重症患者さんもいないしそれぞれにちゃちゃっとラウンドして
まずは一服
んで、お茶
先に休憩しておきます
休めるときに休んでおかないといつ急患が入るかわかりませんから


「おいしそうなプリン買ってきました。食べます?」

「食べる食べる~」

なべさんはほんとに手足も華奢で白くてこうさぎのような人です

こういう女性を世の男性は 守ってあげたい! とか思うんだろうなぁ


などとコーヒーを淹れてくれるなべさんを見ながら思います



プリン食べてひとしきりおしゃべりしたあと、交替で仮眠をとることにしました
じゃんけんで負けたのでなべさんが先に休みます


「おやすみなさーい」


ソファにごろっと横になりなべさんオヤスミタイムです





スポンサーリンク
同じカテゴリー(看護婦シリーズ)の記事画像
夏向け 病院のハナシ 3 最終話
夏向け 病院のハナシ 2
同じカテゴリー(看護婦シリーズ)の記事
 おばあさんはお嫁にいきました (2015-06-18 21:21)
 喉のつっかえ (2014-02-28 03:57)
 雪どけおばあちゃん (2014-02-13 01:46)
 バトル 7 最終話 (2012-04-14 00:26)
 バトル 6 (2012-04-13 13:51)
 バトル 5 (2012-04-13 00:54)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。